- 中学受験は本当にしたほうがいいのかな?
- 中学受験っていくらくらいかかるのかな?
今回はこのようなお悩みを解決します。
まだ低学年のうちだと、中学受験なんて先の話過ぎて、ピンとこないですよね。
我が家は、低学年の途中までは親子そろって中学受験にはまーったく興味がありませんでした。
私自身が公立校出身で、近所の公立中学で悪いうわさもなかったので、眼中になかったのです。でも、2年生の終わりごろに周囲にポツポツ塾通いを始めるお友達が増えてきて・・・
あれよあれよという間に中学受験の波に飲み込まれてしまいました。
こんにちは。
2人の子供の中学受験を乗り越えた にじままと申します!
かつては幼児英語講師として働いていた経験も活かし、このブログでは、将来の中学受験を見据えた低学年の知育について、等身大の経験と親目線で情報発信していきます。
実は、私は2人の中学受験を経験して、
低学年で取り組んだアレが役にたった
低学年のうちにアレをやっておけばよかった・・
と、子どもの小さなころの知育を振り返ることがありました。
と、同時に子供の知育について深く考えるようになりました。
だって、低学年の時期って、
- 子供の基礎学力や思考力、学習習慣を育む絶好のチャンス
- 将来への可能性を大きく広げられる
という可能性にあふれた時期!
みなさんには、いざ受験期になって、私のように「低学年のうちにアレをやっておけばよかった・・・」とならないように、早い段階から低学年の知育に取り組み、子どもの可能性を最大限にひきだしてほしいと思っています!
我が家はなんとなく流される形で中学受験への道をスタートさせてしまったのですが、途中でもっとリサーチすべきだった、と後悔しました。
塾のタイプとか、かかる費用とか。
家庭のスタンスを決めて取り組めばもっとスムーズだったのかな、と反省しています。
この記事では、
- 中学受験率ってどのくらい?
- 地域によってどれくらいの差があるの?
- 中高一貫校は高校からだと入りにくいの?
- 周りの多くが受験する環境で「受験しない」決定は大変
について解説します。
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中学受験率ってどのくらい?
これは塾の説明会でいつも聞かされました!
2024年、首都圏の中学受験のデータを紹介します。首都圏模試センターによると、
- 受験者数52,400名→過去2番目に多い
- 受験率18.12%→過去最高
- 小学6年生のおよそ「4.7人に1人」が受験
とのことです。
少子化で子どもの人数が減っているのに受験者数はそこまで減らず、受験率はアップしているんです。
中学受験への期待が想像できるデータになっています。
住むエリアによって中学受験率に差が!自分のエリアはどれくらい?
首都圏全体としてのデータよりも、むしろこっちが知りたいですよね!
東京都教育委員会は、中学生の進学状況を公表しています。
都内23区と私立中学進学率が高いエリアについてピックアップしました。
市区名 | 卒業者数 | 私立進学率 | ||||
計 | 男 | 女 | 計 | 男 | 女 | |
文京区 | 1 598 | 830 | 768 | 49.50% | 47.23% | 51.95% |
中央区 | 1 224 | 625 | 599 | 43.14% | 38.40% | 48.08% |
港区 | 1 587 | 847 | 740 | 42.47% | 39.55% | 45.81% |
目黒区 | 1 732 | 943 | 789 | 39.43% | 34.57% | 45.25% |
千代田区 | 512 | 281 | 231 | 37.50% | 33.81% | 41.99% |
渋谷区 | 1 065 | 566 | 499 | 36.53% | 31.45% | 42.28% |
世田谷区 | 6 442 | 3 359 | 3 083 | 35.44% | 34.42% | 36.56% |
新宿区 | 1 587 | 868 | 719 | 34.85% | 32.72% | 37.41% |
杉並区 | 3 512 | 1 815 | 1 697 | 32.69% | 30.14% | 35.42% |
豊島区 | 1 469 | 773 | 696 | 32.06% | 30.66% | 33.62% |
品川区 | 2 110 | 1 075 | 1 035 | 31.09% | 29.21% | 33.04% |
台東区 | 1 187 | 644 | 543 | 29.40% | 25.62% | 33.89% |
江東区 | 3 996 | 2 098 | 1 898 | 27.43% | 24.83% | 30.30% |
武蔵野市 | 992 | 526 | 466 | 27.32% | 25.48% | 29.40% |
中野区 | 1 626 | 847 | 779 | 24.85% | 24.44% | 25.29% |
北区 | 2 145 | 1 154 | 991 | 23.54% | 20.62% | 26.94% |
荒川区 | 1 502 | 773 | 729 | 22.17% | 21.86% | 22.50% |
大田区 | 4 899 | 2 573 | 2 326 | 21.58% | 20.68% | 22.57% |
三鷹市 | 1 542 | 789 | 753 | 19.84% | 15.34% | 24.57% |
狛江市 | 554 | 275 | 279 | 18.77% | 16.36% | 21.15% |
練馬区 | 5 740 | 2 942 | 2 798 | 18.43% | 16.52% | 20.44% |
板橋区 | 3 825 | 2 032 | 1 793 | 16.78% | 15.70% | 18.01% |
墨田区 | 1 660 | 870 | 790 | 16.69% | 16.44% | 16.96% |
小金井市 | 958 | 508 | 450 | 16.60% | 12.99% | 20.67% |
西東京市 | 1 758 | 890 | 868 | 15.87% | 16.18% | 15.55% |
国立市 | 502 | 281 | 221 | 15.54% | 15.30% | 15.84% |
調布市 | 1 820 | 916 | 904 | 15.38% | 14.63% | 16.15% |
国分寺市 | 948 | 505 | 443 | 14.98% | 13.66% | 16.48% |
葛飾区 | 3 432 | 1 739 | 1 693 | 14.31% | 13.57% | 15.06% |
足立区 | 5 174 | 2 621 | 2 553 | 13.39% | 13.66% | 13.12% |
多摩市 | 1 144 | 562 | 582 | 12.85% | 13.88% | 11.86% |
稲城市 | 909 | 475 | 434 | 12.76% | 13.05% | 12.44% |
府中市 | 2 330 | 1 163 | 1 167 | 12.02% | 11.18% | 12.85% |
江戸川区 | 5 672 | 2 969 | 2 703 | 11.46% | 10.58% | 12.43% |
小平市 | 1 658 | 843 | 815 | 10.74% | 10.32% | 11.17% |
立川市 | 1 453 | 747 | 706 | 9.50% | 9.77% | 9.21% |
八王子市 | 4 481 | 2 306 | 2 175 | 7.74% | 8.02% | 7.45% |
注目したいのは、以下3区の私立中学進学率です。
やっぱり!というか・・
・文京区 49.5%
・中央区 43.1%
・港区 42.4%
また、全体を通して、女子の方が私立進学率が高いです。
文京区に至っては、女子の私立中学進学率は52%近くになっています!2人に1人は私立に行く、という状況。
より狭い範囲で調べれば、ほぼ私立中学に進学する、というエリアもありそうですね。
どうでしょう?私はイメージ通りでした。。
住んでいるエリアが中学受験が盛んだったりすると、どうしてもその流れに乗っていくことに。。
逆に、中学受験をあまりしないエリアだと、覚悟を持ってとりくまないといけません。
周りの友達が中学受験にまったく興味がない中、自分だけ塾に通うのはお子さんにとってかなりプレッシャーです。
中学受験の気になること
中学受験の割合と合わせて知りたい、
- 我が子は中学受験に向いているのか
- 中学受験にかかる費用
- 中学受験と高校受験、どちらがいいのか
についてもチェックしてみましょう。
そもそも、うちの子は中学受験にむいているの?
これ、気になりますよね。
結論から言うと、
結論から言うと、中学受験に有利なタイプ、というのはありますが、特に低学年のころは向いている・向いていないはあまり気にしなくてOKです。
ただ、向いている・向いていない家庭、というのはあります。
家庭の方針として、「中学受験のメリットを受けたいかどうか」「受験環境の問題をクリアできるか」を判断する必要があります。
親の負担がかなりありますので、親が中学受験をさせてあげられるか?という視点も大事です。
塾に通い始めて、本人がやる気になっているのに、親が「大変だしやっぱりやーめた」というのはなかなか困難です。
中学受験でかかる費用は、平均で185万円ほどだそうです。(リセマムによる)
ちなみに、我が家は2人の子供はそれぞれ別の大手塾に行きましたが、もっとかかっています。
4年間通ったことと、オプション講座をたくさんつけたからだと思います。
でも、さらに算数塾や家庭教師をプラスしている家庭だともっと費用がかかってたはず。。。
中学受験の費用は、低学年のうちはそこまでかかりませんが、高学年になると一気に高額になります。
例えば3年生だと年間40万円位なのですが(それでもだいぶ高い!涙)、6年生になると120万円~150万円ほどかかります。
塾に通うのが、テストの日を合わせると週に4~6日です。
高学年になって夏期講習をはじめとした講習費用にびっくりしました!特に6年生は講習が多く、夏期講習だけで費用は20万円前後かかります。
夏休ほとんど毎日塾通いの状態ですし、時間あたりで計算して考えると高くないのかもしれませんが、やはり高い~💦
ほかにも、こまごまとした費用が掛かります。
- 交通費(外部テストに引率、講習のためなど)
- 文房具・教材費
- 受験費用
- 塾前後の飲食費
そして、我が家が地味にかかったのは「交通費」。
外部会場で行う試験に行ったり、最寄り駅近くではない講習を受けたり、学校見学したり・・・
付き添いしたりすると、交通費だけで月5000円を超えたりもしました。
もちろん、今や受験生は平均5~7校受験するといわれているので、受験料などの費用もバカになりません。
ほんと、想像以上にお金がかかります。
わざわざ、中学受験しなくても高校受験でいいんじゃない?!という方は多いです。
一般的な、中学受験と高校受験のメリットを紹介します。
中学受験を視野にいれたのち知ったことですが、現在は完全中高一貫とよばれる学校が多いです。
従来の中高一貫校といえば、中学から高校への内部進学が基本ですが、高校から入学する生徒の募集も一部ありました。
しかし最近は、首都圏の公立中高一貫校を中心に、高校の募集を完全に停止し、完全中高一貫校に移行する動きが加速しています。
つまり、私立高校の選択肢が減少している、ということです。
中高の6年間を通した一貫教育は大きな利点があります。教員や保護者からも完全一貫化を望む声が多いといわれています。
- 教育プログラムが一貫しており、学習内容の重複や無駄がなく、効率的に学習できる
- のびのびと学習・部活動などにうちこめる
- 大学受験に余裕を持って備えられる
- 設備・環境の充実、高い専門性を持つ教員など、教育環境の質がたかい
- 統一した学校の文化や校風がある
- 生徒の学力レベルの差が小さく、切磋琢磨できる
中高一貫ならではのこのようなメリットがあります。
そのため、教育の一貫性と品質の確保や、学校の理念を守るため、学力の差などの事情により、完全中高一貫校に移行しているのです。
特に女子校は要注意です。
女子の難関校は完全中高一貫校化が進んでいる、と言われています。
女子の御三家といわれる桜蔭、女子学院、雙葉などはすべて完全中高一貫校(=高校からは入れない)ですし、準御三家と言われる、豊島岡、鴎友、吉祥もすべて完全中高一貫校です。
女子校に入りたいお子さんの場合は要注意です。
(男子は、御三家のうち麻布・武蔵は完全中高一貫校ですが、開成は高校募集があります)
周りの多くが受験する環境で「受験しない」決定は大変
周りの多くが中学受験をする環境で、「受験をしない」という決断は勇気と覚悟が必要です。
わがやが住む地域は、かなり中学受験率が高いエリアで、クラスの大半が中学受験塾に通っていました。
「中学受験をする」が主流であれば、その流れに乗ってしまう方がいっそラクだったりします。
保護者のあいだでも、高学年になると中学受験の話題が多かったです。
毎日どんな感じで勉強しているか、どれくらい進んでいるか、宿題はどうか、など。
共通のグチなどをよく話していました。
子どもたちも塾中心の生活になるので、受験をしないグループとどうしてもスケジュールが合わなくなり、遊ぶ機会が減っていました。
一方で周囲の環境に流されず、「受験しない」という決断を下すためには、強い意志が必要です。誰かに言う必要はないものの、なぜ受験しないのか、具体的な理由を自分の中で確立しましょう。
全体のバランスで見ると中学受験をしない方が多数派なのですが、居住する地域によっては中学受験をしない方が少数派ということがあります。
「え?受験しないの?」といわれることが逆にプレッシャーになってしまうことがあります。
かといって、安易に周りに流されて塾通いしてしまうと、気が付いたら中学受験をすることになっているでしょう。そのときになって親の都合でやっぱりやーめた、は難しいんです。
中学受験する・しないは、ご家庭の方針や価値観にかかわることなので、何が正しいというものではありません。
ただ、子供の将来にかかわることですし、時間、労力、金銭的な負担が大きいため、慎重に考える必要があります。
まとめ
今回は中学受験の割合、について解説しました。
- 中学受験率ってどのくらい?
- 地域によってどれくらいの差があるの?
- 中高一貫校は高校からは入りにくいの?
中学受験率は、住むエリアによって大きく異なります。
そのため、ご自身の住むエリアの中学受験率もぜひチェックしてみてください。