小学校から中学校にあがるとき、中1英語って何するの?って心配な親御さんは多いと思います。
- 小学校から英語が始まったけど、中学ではどうなってるの?
- 大学受験の英語が大幅に難しくなったって聞くけど。。。
- 昔と今だと中学校の英語ってだいぶ違うの?
- うちの子は授業についていけるのかな?
- どうやったら英語が得意になるのかな?
- 学校によって進度がちがう?どうやって対策すればいいのかな?
心配が多いです。
今回はこのような不安や疑問を解決します。
- 中学校と小学校の英語授業のちがい
- 中学1年生の英語の範囲
- 中学1年生の英語の学習ポイント
中1の英語は難しい?その理由は?中学英語の前提知識をしろう
中学1年生の英語って、どんな勉強するの?
昔とは違う?
そんな疑問があります。
中学校になって、英語が急に難しくなった
ということをよく聞くようになりました。どうして「急に」なんでしょう?
なんで急に難しく感じるんだろう?
小学校の授業で勉強したよね?
って思いませんか?
わたしは大きな原因は、以下だと思っています。
- 小学校から中学校への移行がスムーズにいかないことと
- 昔(上の世代)と比べて学ぶ量が増えたこと
ひとつずつ詳しく説明します。
小学3・4年生「外国語活動」が始まり、小学5・6年生「教科」として英語がスタートします。
じつは、この小学校で学ぶ英語と、中学校で学ぶ英語が大きく異なります。
小学校5,6年から英語が必須になりましたが、小学校の英語では基本的な単語や英文の読み書きよりも、会話や音声を中心とした英語が中心となっており、「外国語のコミュニーケーション」を中心としています。
いわゆる読み書きを含めた学習をする中学英語とは異なる部分があるんです。
楽しく英語を学習していた小学校から当然中学校に入って内容が難しくなりますし、学習時間も大きく異なります。
- 小学校での英語の授業は週2時間、年間で70時間
- 中学校の英語(外国語)は、週4時間、年間で140時間
すごい!倍増だ!
また、昔と(過去のカリキュラム(上の世代))と比較しても格段にボリュームが増えています。
分かりやすいのが学習する単語数。急増しています。
これまでの学習指導要領では、英単語数は、
- 中学校で1200語、高校で1800語、高校卒業時で計3000語
カリキュラムが変わってからは、
- 小学校で600語~700語
- 中学校で1600語~1800語
- 高校で1800語~2500語
- 高校卒業時で計4000語~5000語
と、最大で2000語も増えることになりました。
学習する英単語数について | 以前 | 現在 | |
---|---|---|---|
小学校 | 600語~700語 | ||
中学校 | 1200語 | 1600語~1800語 | ←小・中あわせて2200語! |
高校 | 1800語 | 1800語~2500語 | |
(高校卒業時まで のトータル) | 3000語 | 4000語~5000語 | ←昔に比べて1000~2000語増加 |
「学習する単語」だけを見ても、以前1200語、現在2200語とほぼ倍になっています!
小学校のときよりも授業時間が増え、さらに上の世代の人と比較しても覚えることが多いんです。
これは大変だぁ~
そして、小学校で習ったことをベースに中学校英語が始まるのですが、これがクセモノ!
小学校では英語に慣れることが目標だったので、あんまり単語を覚えることや読むことに力を入れなかったお子さんが多いと思います。
でも当然のように小学校で習った範囲はできる前提で中学校のカリキュラムがあります。
そして授業数が多い=どんどん進んでいく、ということ。
だから、難しかったり、取り残されたり。
苦手と感じるのか。。。
中1で学ぶ具体的な範囲について
中学校の教科書で有名なNew Horizon、New Crownの学習項目をもとに探ってみました。
- アルファベット・・小学校から学んだ項目なのでさらっと復習
- be動詞/一般動詞
- This is~文
- 疑問文/否定文
- 疑問詞・・・what, who, when, where, which, whose, why, howといったもの
- 命令文(命令文と否定命令文)・・・「動詞の原形 + ○○」や「Don’t +動詞の原形」など
- 動詞の種類と時制・・・過去形など動詞が変化する
- 現在進行形・・・「主語 + be動詞 + 動詞のing形」や「単語の語尾がeの場合にはeを省略してingをつける」など
- 助動詞・・・canをつかった文章
- 冠詞・・・a,an,theなど
- 名詞・・・複数形のときはsをつけるなど
- 代名詞(人称代名詞の主格、所有格、目的格)
スピードがはやい、覚えることが多い、と中1英語はとっても大変。
特に注意したほうがよさそうな点を紹介します。
中1スタート時には単語に要注意
苦労するといえば単語!です
中学校になって、授業数が増えるだけでも大変なのに、小学校で学習したことが前提となっている点がやっかいなポイントです。
小学校の英語ではコミュニケーション力、「聞く」「話す」を中心に学習していたのに、中学校になると「読む」「書く」が中心になります。
大きな方向転換です。
この変化に対応できないと、英語が苦手、中1でつまづく原因になりかねません。
単語でいうと、小学校で習った600~700の単語はもう習得済み、という前提なんです。
中でも、とくにスペル。書く練習が必要です。
小学校では書かないことが多いので、聞いたら分かる単語でも書けないことがほとんど!
急に「書け」といわれても英単語は書けません。
いままでしてこなかった「書く」練習をして、英語のスペルに慣れる必要があります。
小学校の単語はもちろん、中学校の新出単語もあるので、最初は結構なボリュームです。
文章を読む練習も必要
「書く」と同様に、中学校では「読む」訓練が必要になります。
テキストでは会話ばっかりの短文ではなく、少しずつ読み物が増えてきます。
テストではどんどん問題が長文になっていきます。
これは小学校ではしていなかったこと。意識して声に出して読むようにしていきましょう。
文法では動詞に注意
上の世代だと時間がかけて習ったbe動詞、動詞ですが、現在はじっくり時間をかけるのが難しいので、特に難しく感じるパートだと思います。
最初にでてくる基本文法がbe動詞を使った文になりますが、ここでつまづくとあとあと大変!になります。なのでbe動詞が理解できるかチェックしてあげたいところです。
基本は、英語では1文章に動詞は1つ!です。
I am play tennis.のような文章にならないように注意しましょう。
最初の最初がとっても大事!
中1英語では、単語が大切です。学習スピードに慣れていないこと、小学校で習った単語も覚えなおしたりと、まあ次から次へと覚えないといけない単語が出てきます。
我が家では娘はオンライン英会話をしていたので、「聞く」「話す」はそちらで対応できていましたが、やっぱり単語を「書く」ことができませんでした。
スペルがなんというか。。。
地味に小テスト対策をきちんと反復して対策していました。
おすすめは、
・単語帳をこまめに
・フォニックスを学習する
娘にも言うのですが、「単語はこまめに!」「一気にやらない」がポイントです。
スタサプやmikanといったアプリを使うと、楽しく学習できます。
テスト前など定期的にプリント学習して確認するのもおすすめですよ!
フォニックスは、初見の単語が出てきたときに「とりあえず読める」という状態が作れます。また、耳で聞いた単語のスペルを書くことができるようになります。
これからずーっと「読む」技能はついて回るので、フォニックスを習得しておくと絶対に役に立ちます。
「あいうえおフォニックス」というサイトがおすすめです!
「あいうえおフォニックス」はYoutubeチャンネルも楽しくておすすめです!中学生も楽しんでみられます!
さいごに
中1英語はスタートがとっても大事です。
カリキュラムが難しくなって大変ですが、その分、成長した時に「つかえる英語力」が身に付きそう。
子どもが何をやっていいかわからなくなってしまう前に、ぜひ対策してみましょう!
がんばっていきましょう!